2015年6月7日日曜日

言葉の壁・文化の差

じゅん選手のネタの中には、たとえ標準語に直しても、
普通のないちゃーには伝わらんものがありませんか?
文化・風俗の違いってやつで。
それでもあれだけ場を盛り上げて笑わせたのは、あなたの力。
大阪の力じゃない。

標準語にしたから、だけでもない気がするなあ。
標準語に直したのがごく一部で、
面白さのツボはうちなーぐちのままだったから。

たとえば。「カバ男が臭いのはわかるけど、言うな、約束だろう?」
「でーじやっさーいったーやー。わん、何かばーすんば?」
「ひーじゃーかばーて」・・・こんな感じ。

「でーじ」「いったー」「わん」「かばー」「ひーじゃー」「~て」
・・・これを聞きとって意味がすぐに分かる人って、
ある程度沖縄を知ってる人に限定されると思います。


要するに、じゅん選手が醸し出す雰囲気に、
ファンが惹きつけられたからじゃないかなあ。
あなたのお笑いが、言葉の違いを越えたということです。
大阪の人間を温かい気持ちにさせたのはあなたの力。凄いことですよ♪ 

標準語にすると分かりやすくなるけれど、言葉のテンポが変わってしまうデメリットってのもあるなあ、
と思いました。加減が難しいですね。

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食文化や考え方の差も無視できない。

ひーじゃーを普通は食べないから臭さが分からない (^-^;) 

(臭いと言われた「カバ男」、
これを「かばー(におい)」と掛けていることも伝わりづらいだろうなあ)。

②内地には「ホリデーマーガリン」がない。
沖縄でしか流通していない(特別なところに行けばある?)。
米軍統治の影響で販売されるようになった商品。
普通のマーガリンよりも濃厚な味がしてとてもおいしい
沖縄の人があそこで大笑いできるのは、このマーガリンがポピュラーだから。
知らないと笑えないですから (^-^*)

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③「のーまんじゅう
このまんじゅうの「の」ってのは、内地でいうところの「のし」の意味。
だからこのまんじゅうは、紅白まんじゅう的位置づけ。
沖縄の人なら誰でも知ってるポピュラーなまんじゅう。
だから沖縄の人のツボに刺さる。
でも、そういうことを知らなかったら、なんで『の』なんだ?
『へ』の方が面白いのにみたくなっちゃうかも。

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④「うさんでーしたみーむんのちらよー
・・・「仏壇にお供えしておいた新品の顔よー」くらいの意味ですかねー。

沖縄は、あの世とこの世の距離感がとても近い気がするんですよ。先祖供養の行事もしっかり残ってる。

だから「うさんでー」すれば、先祖のご加護を受け、顔がパワーアップする、ってことがすぐ分かる、んだろうなあ・・・


ところが「お盆休みは旅行に行く好機!」という人が少なくない内地だと、仏壇からパワーを貰うって発想が分からん・・・って人がでてきかねない。


仏壇に供えてるヒマがあるんやったら、早く持ってきてやれや!

アンパンマン、くるさっとるやないかw」 とか、
「仏壇に供えたパンてw 余裕でカビ生えてるんとちゃうか?」
ってな感じになるかもだ。

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言葉だけじゃなくて、沖縄の風習・風俗が分からないと笑えないものがある。
でもじゅん選手はそれでいいんです。それがいい。
ちょっと沖縄訛りのある芸人さんだったら、他にいくらでもいますから。
今回初めてフリートーク込みのライブを見ましたが、
あなたは言葉の違いを越えられる魅力を持っている。

そして、「何言ってるか分からない」という表情のお客さんをいじって、

笑いに繋げる術も持っている
「そう持っていくか・・・うまいなあ」と思いました。
大阪にライブを見に行ってよかった。

あなたでなければできない舞台を私は観たいです、これからも。
他のファンの人たちもきっと同じ気持ちだと思うですよ♪




あんしぇ、またやーたい (^-^*)♪