じゅん選手の「しまくとぅば日記」。今回はその3回目。
回を重ねるごとにちょっとずつ難しくなるから
1回目から順番に読むといいかもです!
新聞には掲載されていない全文直訳と、簡単な文法解説をしてみました。
沖縄タイムスHPのpodcastからの聞きとり書きです。
ここ見て下さい!動詞の形が分かると、かなり読めるようになりますよー。
(うちなーぐち 動詞の活用形① うちなーぐち 動詞の活用形②)
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2月1日。与那原町 ぬ 軽便鉄道復活祭 ぬ 司会 さびたん。
2月1日。与那原町 の 軽便鉄道復活祭 の 司会(を) しました。
軽便 でぃれー、 戦前、うちなー県内 を あっかちょーたる
軽便 っていうと、 戦前、 沖縄県内 を 走っていた
沖縄県営鉄道 ぬ ぐとぅ やいびーん。
沖縄県営鉄道 の こと です。
1914年 に なーふぁ から 与那原 までぃ 開通し
1914年 に 那覇 から 与那原 まで 開通し
2014年 で 100周年 なたん でぃぬ ぐとぅ やいびーん。
2014年 で 100周年(に) なった との こと です。
さびたん 「すん(する)」の連用語幹[s]
[s] + 丁寧 [abiin] → [sabiin]
[sabiin]([in]脱落) + [t] + 過去[an] → [sabitan]
でぃれー (下の☆欄参照)
なたん 「ないん(なる)」の連用語幹[nat] + 過去[an] → [natan]
●追加● 司会の様子を撮影した動画をyoutubeでみつけました。
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イベント うて(ぃ)、わん が 司会 さびてぃ
イベント で 僕 が 司会(を) しまして
地元エイサー や バンドライブ、 はねーかちょーたん。
地元エイサー や バンドライブ(が) 盛り上げていました。
わん や はじみてぃ 軽便 でぃぬ くとぅば ちち
僕 は 初めて 軽便 という 言葉 (を) 聞き
ぬー やが わからんた しが
何 だか 分からなかった けど
また てぃーち うちなー ぬ 歴史 ぬ びんちょう ないびーたん。
また ひとつ 沖縄 の 歴史 の 勉強(に) なりました。
さびてぃ 「すん(する)」の音便語幹[s]
[s] + 丁寧[abiin] → [sabiin]
[sabi]([in]脱落)+ [t] + 接続形[i] → [sabiti]
はねーかちょーたん 「はねーかすん(盛り上げる)」の音便語幹[haneekach]
[haneekach] + 継続[oon] → [haneekachoon]
[haneekachoo]([n]脱落) + [t] + 過去[an] → [haneekachootan]
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さびてぃ 「すん(する)」の音便語幹[s]
[s] + 丁寧[abiin] → [sabiin]
[sabi]([in]脱落)+ [t] + 接続形[i] → [sabiti]
はねーかちょーたん 「はねーかすん(盛り上げる)」の音便語幹[haneekach]
[haneekach] + 継続[oon] → [haneekachoon]
[haneekachoo]([n]脱落) + [t] + 過去[an] → [haneekachootan]
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わん や エイサー すがい そーた くとぅ
僕 は エイサー 姿(を) していた ので
地元 ぬ おばー んかい 「エイサー や 何時 から もーい が?」
地元 の おばー に 「エイサー は 何時 から 踊るの か?」
でぃち とぅーらったん。 「わんねー 司会 やいびーる」
と 聞かれた。 「 僕は 司会 です」
んち あびた くとぅ、「司会 ぬ ちゅ や スーツ はかんねー ならん どー」
と 話した ので、「司会 の 人 は スーツ(を) 着ないと いけない よ」
でぃち ぬーらったん。 はっはっは。
って 怒られた。 はっはっは。
そーたくとぅ 「すん(する)」の音便語幹[s]
[s] + 継続[oon] → [soon]
[soo]([n]脱落)+ [t] + 過去[an] → [sootan]
[soota]([n]脱落) + 「くとぅ(ので)」
司会ぬちゅ (下の☆欄参照)
はかんねー 「はちゅん(履く)」の基本語幹[hak]
[hak] + [an] → [hakan]
[hakan] + 条件を表す助詞[nee] → [hakannee]
でぃち (下の☆欄参照)
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☆「ぬ(標準語の「の」)」 + 「ちゅ(人)」の変化
①沖縄(うちなー)+ 「ぬ」 + 「ちゅ」 → 沖縄(うちなー)んちゅ
(直前が[n]以外の音 → 「んちゅ」に変化
②台湾(たいわん) + 「ぬ」 + 「ちゅ」 → 台湾ぬちゅ
(直前が[n]で終わる → 「ぬちゅ」のまま)
(「司会ぬ人」となっているのは、地域によって言葉が少し異なるためか
あるいは、初学者に分かりやすいように配慮しているのかもしれません)
☆「ぬ(標準語の「の」)」 + 「ちゃー(達:複数形を作る)」の変化
①童(わらび) + 「ぬ」 + 「ちゃー」 → わらびんちゃー
(直前が[n]以外の音 → 「んちゃー」に変化
②若者(わかむん) + 「ぬ」 + 「ちゃー」 → わかむんぬちゃー
(直前が[n] → 「ぬちゃー」のまま)
☆「(ん)でぃ」の変化
「んでぃ」・・・引用を表す助詞 「~と」
(直前が[n]音で終わる時は「ん」を省略して「でぃ」となることも。
「んでぃ」 + 「いーん(言う))の活用形
①「んでぃ」 + 言って[ichi] ([i]脱落)→ 「んでぃち(~といって)」
②「んでぃ」 + 言う(連体形)[iiru] ([ii]脱落) → 「んでぃる(~という:連体形)」
③「んでぃ」 + 言うと(仮定)[iree] ([i]脱落) → 「んでぃれー(~というと:仮定)
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そーたくとぅ 「すん(する)」の音便語幹[s]
[s] + 継続[oon] → [soon]
[soo]([n]脱落)+ [t] + 過去[an] → [sootan]
[soota]([n]脱落) + 「くとぅ(ので)」
司会ぬちゅ (下の☆欄参照)
はかんねー 「はちゅん(履く)」の基本語幹[hak]
[hak] + [an] → [hakan]
[hakan] + 条件を表す助詞[nee] → [hakannee]
でぃち (下の☆欄参照)
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☆「ぬ(標準語の「の」)」 + 「ちゅ(人)」の変化
①沖縄(うちなー)+ 「ぬ」 + 「ちゅ」 → 沖縄(うちなー)んちゅ
(直前が[n]以外の音 → 「んちゅ」に変化
②台湾(たいわん) + 「ぬ」 + 「ちゅ」 → 台湾ぬちゅ
(直前が[n]で終わる → 「ぬちゅ」のまま)
(「司会ぬ人」となっているのは、地域によって言葉が少し異なるためか
あるいは、初学者に分かりやすいように配慮しているのかもしれません)
☆「ぬ(標準語の「の」)」 + 「ちゃー(達:複数形を作る)」の変化
①童(わらび) + 「ぬ」 + 「ちゃー」 → わらびんちゃー
(直前が[n]以外の音 → 「んちゃー」に変化
②若者(わかむん) + 「ぬ」 + 「ちゃー」 → わかむんぬちゃー
(直前が[n] → 「ぬちゃー」のまま)
「んでぃ」・・・引用を表す助詞 「~と」
(直前が[n]音で終わる時は「ん」を省略して「でぃ」となることも。
「んでぃ」 + 「いーん(言う))の活用形
①「んでぃ」 + 言って[ichi] ([i]脱落)→ 「んでぃち(~といって)」
②「んでぃ」 + 言う(連体形)[iiru] ([ii]脱落) → 「んでぃる(~という:連体形)」
③「んでぃ」 + 言うと(仮定)[iree] ([i]脱落) → 「んでぃれー(~というと:仮定)
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<軽便鉄道のこと調べました♪>
1914年に開業したのは与那原線。1922年に嘉手納線、
1923年には糸満線が開業。
与那原線は、那覇(今の泉崎バスターミナル)⇔古波蔵⇔真玉橋⇔国場⇔
一日橋⇔南風原⇔宮平⇔大里⇔与那原。
那覇国場大通り沿いのモスバーガー向かいの水路には、
レンガ造りの橋脚が残ってる、らしいですね。
レール幅は、本土の標準的なサイズよりも小ぶり。
1923年には糸満線が開業。
与那原線は、那覇(今の泉崎バスターミナル)⇔古波蔵⇔真玉橋⇔国場⇔
一日橋⇔南風原⇔宮平⇔大里⇔与那原。
那覇国場大通り沿いのモスバーガー向かいの水路には、
レンガ造りの橋脚が残ってる、らしいですね。
レール幅は、本土の標準的なサイズよりも小ぶり。
あんしぇ、またやーたい (^-^*)♪
「ひめゆり橋」と呼ばれていた橋に立つ女学生さんと軽便鉄道の写真です。学校のそばに嘉手納線が走ってて、この橋脚は学校近くにあったそうですね・・出典は『ひめゆり平和祈念資料館』という本です。画像を縮小しましたが、友達と一緒に楽しそうに笑ってます。悲しい写真です。
● 解説に用いた[ ]内の発音表記は、初学者の便宜を図るため、読みやすい表記にしています。ご了承ください ●